a less important thing #1

本当にどうでもいいことなんですが、最近西野カナさんの歌が気になってしょうがないです。

ある日ラジオで「Dear Bride」という曲が流れていて、あぁ曲の中の「わたし」もとうとう結婚するんだねぇと思ってしばらく聞いていました。しかし、しばらくすると何か歌詞に違和感を覚え、よく歌詞をおってみるとこの曲は自分が結婚するわけではないようです。どうやら親友がチャペルで結婚するのを3列目の友人席からにこやかに見つめながらも、心の中では友人に先を越された怒りで腸が煮えくり返る思いをしている(そんなこと歌詞には全く書いてありません)曲のように感じました。その友人はおそらく「Best Friend」で一生友達と約束した子でしょうね。

誰もが何となく西野カナさんの歌詞を聴いてもわかるように、内容は薄いです。そのおかげか、深読みしたい人が歌詞を拡大解釈すると一気に西野カナさんの世界が広がっていきます。彼女はそれを狙っているのかもしれません。どんどん彼女の曲が気になってきました。

今までの曲を全部聴くのは大変だったので、歌詞サイトで見てみました。ほぼ毎年1枚はアルバムを出されているみたいです(働き者!)。歌詞の内容は西野さん本人の年齢が上がるにつれ歌詞の中の「わたし」も成長しているのがわかります。十代の「わたし」は好きな人に会いたくて会いたくて震え上がっていましたが、最近の「わたし」は会社員(全くどんな仕事しているかは見えてこない)なって、職場と自宅を行き来しただただ週末が来るのを待っているようです。「27」という曲の歌詞には転職サイトというワードも出てきたり。当たり前ですが、長時間労働やブラック企業などのネガティブワードはない(そんな歌誰も聴かないですね…)。どんな歌詞にしても一貫してポジティブというかあんまり考えてないという雰囲気が全体に漂っている。でも、そんなところが僕は好きです。なんというか社会に対してタフだなと感心してしまいます。僕もそんなタフになりたい。

常にファンの目線を感じて歌詞を作る西野さん。西野さんも歳を重ね、ファンも歳を重ね、そして「わたし」も歳を重ねる。素晴らしい。いつか歌詞の中に、ちょっと膝が痛いし尿酸値高い、でもあの病院の先生と恋がしたいなど健康を気にしながらも明るく生きる内容が出てくるのか、僕は楽しみに待ちたいと思います。

この文は今年の1月ごろにメモにぼんやり書いたのを今、付け加えてみました。
なんでこんなの書いたのかわかりませんが、勿体無いのでブログに置いときます。